肩の構造を知ろう。
あなたの目の前に
肩の痛みを訴える人がいたとします。
あなたは治療対象を
いくつ想定できますか??
とっさに思いつくのは
間違いなく肩関節だと思います。
肩を押さえてくる患者がきたら
肩を見るのは間違いありません。
では、そこを見るだけで
肩に痛みを持つ患者を治すことが
できるのでしょうか???
肩が痛いのは事実ですが
実際に肩の痛みを作っている原因は
他にある可能性が多いです。
肩は肩複合体と言われるほど
さまざまな関節が関わり合っています。
まずは、一般的に言われている肩関節
「肩甲窩上腕関節」を構成する
上腕骨と肩甲骨。
そして鎖骨。
さらに、胸郭を構成する
胸骨、肋骨、椎骨。
これらのさまざまな
骨が関係しあって肩の運動に
影響を及ぼしているのです。
では、肩が上がりにくくて最終屈曲角度で
インピンジメント(挟み込み)が
起こっている場合。
純粋に肩甲窩上腕関節の動きが乏しくて
起こっている可能性もあります。
しかし、たいていの方が
胸椎椎間関節の伸展の動きが乏しいのです。
円背のおばあちゃんとか
肩屈曲180°とか不可能ですよね?笑
では今、手を挙げられるだけ
上に挙げてみてください。
胸を張ったり、腰を反るような
動きをすることで腕は容易に
より上に上げることが可能となります。
このように、腕を上に挙げるという
単純な運動だけでも他の関節の
影響を受けているのです。
これを参考にし、他の関節との関係は
どうなんだろう?など
疑問を持っていただけると
これからのあなたの学習が
より楽しくなってくると思います。
私のブログがきっかけにでも
なれば幸いに思います^^