回旋筋腱板の働き
今回は、前回に引き続いて
肩にフォーカスを置いて
話をしていきたいと思います。
まず、回旋筋腱板は4つの筋肉から構成されます。
①棘下筋
②棘上筋
③小円筋
④肩甲下筋
この4つですね^^
これらの働きは
1,動的安定性を調整する
2,関節包内運動を制御する
上腕骨頭と関節窩との間の緩い適合の結果
肩甲窩上腕関節では広い範囲の可動性を持ってます。
そのため、関節包には運動を制御するような
太い靭帯などはありません。
そのため、この回旋筋腱板が
肩甲窩上腕関節の不安定さを
カバーしているのです。
例えば棘下筋。
正常に働くと上腕の回旋のみだけではなく
上腕骨頭を関節窩に安定させることができるのです。
また、健常な肩では、回旋筋腱板は
肩甲窩上腕関節の関節包内運動の
制御に深く関わっています。
上の図を見てください。
水平に走行する棘上筋が収縮すると
関節窩に対して圧迫力を生じます。
この圧迫力は、上腕骨頭が上方に転がる際に
しっかりと関節窩に固定する働きを持っています。
ではもし、棘上筋がうまく機能していなかったら
どうなると思いますか?
この図のように、三角筋が優位に働いてしまいます。
すると骨頭は回転する力よりも
上方にいく力の方が強くなってしまいます。
それにより、骨頭と肩峰がぶつかってしまいます。
いかに、回旋筋腱板、いわゆるインナーマッスルが
大切かご理解いただけたでしょうか??
まだ回旋筋腱板にはいろいろな働きがあります。
あなた自身が調べてさらに深めていってください!