関節を守るために行う治療法

あなたは身の回りに膝や腰が痛い

と言っている方はいませんか?

 

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その方々に対して我々理学療法士

できる方法の一つは「関節保護」です。

 

 

リハビリテーション医学における

いくつかの治療は、身体活動を行う際の

関節に対する力を減らす目的で行われます。

 

このような治療の目的は、弱くなったまたは

痛みのある関節を大きくかつ関節を損傷する

可能性のある力から守ることにあります。

 

その目的は、活動の頻度やパワーを抑え、

クッションをつくったりすることで

達成することができると思います。

 

 

 

例えば、人工関節置換術をした患者にとっては

大きな筋力による関節への力を

最小限に抑えることが求められます。

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(これは人工膝関節全置換術の方の写真です)

 

 

 

 

例では、人工股関節置換術後の患者で

説明させてもらいます!笑

 

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この図を見てください。

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この患者が片足立ちをしているのを

イメージしてみてください。

 

前額面上で安定して立っているためには

M×DとW×D1(力×距離)が

釣り合っている必要があります。

 

DとD1の長さは約2倍の差があります。

ということは、股関節外転筋力には

約2倍の力が求められます。

 

 

理論的には、体重の増加を防いで

軽い荷物を持つ、または適切な位置に

狩るものを持つことで調整します。

 

これによりD1を減らすことができ、

股関節周りの負荷量を減らすことができます。

 

これは股関節外転に求められる力を

大幅に減らすことができ、それに加えて

関節に対する負荷量も減らせます。

 

 

例えば右の中臀筋の筋力低下があり、

トレンデレンブルグ兆候がみられる患者には

普段から荷物は左に持つように指導する。

 

このように普段のちょっとしたことを

意識してもらうだけでも、日々の関節に対する

負担を減らすことができるのです。

 

 

そのため、モーメントアームとそれに対する

力が釣り合わない場合は、釣り合わせるために

筋力増強運動も必要ですが

 

ちょっとしたことを指導したり

杖を使ってもらったりするだけで

人工関節の磨耗や疼痛を防げるかもしれません。

 

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常に筋肉が働くときは

どんなモーメントが働いているか

意識し患者を見ていきましょう!