大殿筋と大腿二頭筋
股関節を伸展する筋肉は何か知っていますか?
もちろん、大殿筋と大腿二頭筋ですよね?
まず大殿筋と大腿二頭筋について説明します。
大殿筋
単関節筋で他の関節には跨っては付いておらず
股関節伸展および外旋する働きがあります。
上半分は股関節外転、下半分は内転します。
停止部は80%は腸脛靭帯に接続されるため
大殿筋は腸脛靭帯に大きな影響を与え、
股関節内転の可動域制限の要因の
一つとなる可能性があります。
二関節筋で2つの関節にまたがって付いています。
股関節伸展・外旋、膝関節屈曲・外旋を行う。
もし大殿筋が萎縮して、
股関節伸展筋の役割が果たせない状態になると
ハムストリングスが優位に働いてしまいます。
そうすると、上記のようなスウェイバックと
呼ばれる姿勢になります。
また、大腿二頭筋は股関節外旋に対して
優位筋となることがあります。
その結果として、股関節に痛みを生じます。
その原因は大腿二頭筋が骨盤から
大腿骨に至る付着部をもたないからです。
図Aは大殿筋がしっかり働いている状態です。
単関節筋であるため、股関節の骨頭中心を回転し股関節が伸展します。
しかし、
図Bでは二関節筋である大腿二頭筋が働き
股関節の骨頭中心がずれてしまい、
大腿骨頭が前方に滑ってしまうのです。
そのため、股関節に疼痛を生じやすいのです。
いかに、大殿筋が人体の中で
大きな役割をしているか考え、
姿勢を観察し、エクササイズを
処方していきましょう!!